「d払い」「auペイ」「PayPay」「楽天ペイ」などの6月度キャンペーンが告知された。
ユーザーの囲い込みをほぼ完了させたのか、各社のサービスがショボすぎる。
ネットでは「改悪」と叫ばれているが、今までダンピングでポイントを増やしていただけ。
高ポイントを獲得し続けるためには、その経済圏で買い物をするしかないのだ。
つまり、そこの通貨を容認している特定のECサイトで買い物しろ、ということである。
でもまあ考えもんだ。
「d払い」なんか自前のモールがないが、提携先がアマゾンであったり、ビックやヨドバシであったり、いいところを押さえている。
曜日によってさらにパーセンテージが上昇するので、「d払い」は損をしない決済サービスだと言える。
次点はやはり「PayPay」であろう。
日用品や並行輸入品、怪しいブランド品を少しでも安く買いたい場合、ポイントが多く付与されるのがありがたい。
心配なのは、ソフトバンクの財務状況と底なし価格のフリマ化である。
「◯◯ペイ」による集客が終わり、携帯各社は自前の経済圏でお金をスワップさせることに舵を切っている。
極端にいうと、「相殺」や「物々交換」を繰り返し、通行手形のごとくテナントから「決済手数料」を徴収するシステムだ。
取引量が鈍ると「決済手数料」の率を落とし、キャンペーンとして顧客に還元する。
坊主丸儲けのふざけた世の中であるが、僕たちは経済人ゆえに、物品を少しでも安く買おうとしてしまう。
僕も含めて「お金」の重さがわからなくなるのは、どこか切ない。