これは続編ではなく、特別な支援を要する子どもたちの実態をまとめた調書みたいなものである。
まず、特別な支援を必要とする子どもたちは、クラスの中に25%いると仮定する。
『ケーキの切れない非行少年たち』によると、IQ80以下の子どもは17%いるそうだ。
その数があんまり多いものだから、IQ70以下を「特別な支援を必要とする子ども」にしたらしい。
例えばA小学校の6年生の総数が100人だとする。中上位の子ども1/3が私立に進学すると、67人が公立中学校に進学する。
その67人中、17人がグレーな子どもたちであるから、潜伏率は25%となる。
実際、教育熱心な地域になればなるほど、私立の進学率はますます上がり、地元の公立中学が特別支援学校と化すだろう。
彼らは、①授業がわからないから騒ぐ→②別室に取り出される→③さらに授業がわからなくなる→④暴れる・壊す・殴る・蹴る→⑤説得と指導を歪んでとらえる→⑥犯罪に手を染める。
一番の被害者は中間層の生徒だと思う。
彼らに授業を妨害され、雰囲気に流され、仕舞いに踊らされてしまう。
でも所詮は学力社会。
1%の超富裕層がいて、20%のミドルがいればなんとかなるのだ。