先日、長女の志望する学校説明会に行ってきた。
校長の演説のように長い話があり、学年主任の営業マシンガントークが延々と続いていく。
創設者が西巣鴨のスラム街に身を投じた、と地元をディスる入学案内にもめげずに話だけを聞いておいた。
さらには提案型の青少年を作りたいらしく、アピールとプレゼンを訴えていた。
侘び寂び、一期一会の精神こそ日本人が誇れる文化であるのに…。
ウチの子が夢の実現のために行きたい学校だから、親心としては身銭をきる覚悟ではあるが、僕はほとんど魅力を感じなかった。
残念ながら、中学から私立に入れるのが東京っ子の生き残る道であると言える。
経済人として悔しかったのは、僕らが身を粉にして捻り出している公立学校でのサービスが私立ではお金になるということだ。
つまりカネ・モノ・ヒトが私立には集まってきて、質の高い教育を買うことができるのだ。
それと入試があるため、子どもを選ぶことができる。
残念ながら余程の精神力がない限りは、子どもたちはセレクトされた母集団で学び合うのがベターである。
経済力がないと教育投資ができない。
借りようとするとリターンを考えてしまうあまり、躊躇する家庭もあるだろう。
結局今の大人たちの肥やしにしかならない。
一方、高校の授業料無償化はやめてほしい。
どこまで横並び主義なんだ、と疑問を感じる。
どこ行くんだよ?
高等教育を受けに行くんだろう??
村一番の秀才でもないのに…。
なんで税金が使われるんだ???