サービス業の人たちには悪夢の一年。
所得は減り、全てがシュリンクしている。
こういった中で、癒着的なGo toの威を借り、仲介業者や代理店ばかりが利益を確保した。
従業員の方々には同情するが、ツアリズムの授業で必ずやる「晴れた日の写真」ばかりではないのだ。
それを理解して従事していると思うのだが…。
一方で売り上げが増加したり、影響を受けないのが、コンピュータに精通したアントレプレナーやインベンター、作家である。
普段からSOHOやノマド式リモートワークのできるこれらのエリートたちは人と会わなくても困らない。
印税や特許使用料で食べていけるからである。
次に国家公務員のセンセイ方が挙げられる。
地方公務員は常に民間との緩衝材であるから、あと一年、精神的に持つかどうかわからないが、彼らは違う。
国民が苦しみもがく境地に立とうが、決して身銭は切らない。
国債を刷り、給付金と呼ばれる借金を国民に課すだけだ。
こればかりは仕方がない。
彼らの多くは狡猾かつ強欲で、聖人君主ではないのだから。
とにかく、エリートしか儲からない。
エリート以外は地盤沈下する仕組みである。
マスクを外した途端、自粛警察が通報する五人組のような市井。
やはり我が国の未来は、荒廃した羅城門と東山・北山の別荘に隠れた武家貴族のようである。